中島らもと赤塚不二夫

 中島らもさんとか赤塚不二夫さんが、魅力的に描かれるのは、じつはこの病気(熊田註;アルコール依存症)にとってはマイナスなんですよね。僕、中島らもさんがすごく好きなんですけど、本人の才能と、酒の上での奇行などが、ごっちゃにされていると思うんです。それに、亡くなったあとに、テレビでドキュメンタリーをやると、“支えていた周りの人々”が美談として紹介されてしまうでしょう。厳しい言い方をすれば、周りの人が支えていたから、死ぬまで飲んでいたんですよ(西原理恵子吾妻ひでお『アルコール白書』徳間書店、2013年、pp.114-115)。


*ごもっともです。