近代日本の任侠的キリスト教

国連事務次長だった新渡戸稲造社会運動家にして「生協の父」だった賀川豊彦アフガニスタンで人々の救済に尽くした中村哲、いずれもキリスト者(プロテスタント)にして、同時に「侠気」の伝統に強く共感していた点が共通しています。近代日本のキリスト教は、近世的な「侠気」の伝統と結びつくと、行動的な社会改革運動に化けるのでしょう。「心なおし」中心の宗教から、「世なおし」中心の宗教に変化する、とも言えるでしょう。