不幸の皮をかぶった幸運

 第三は生命にかかわる身体病である。狭心症心筋梗塞になれば、たいていの人が酒に別れを告げる。これで生命が助かれば「不幸の皮をかぶった幸運disguised blessing」である(中井久夫「煙草との別れ、酒との別れ」『中井久夫集10』みすず書房、2019年(初出2008年)、p256)。

*私の6年前の急性心不全も、酒との別れという点で言えば、「不幸の皮をかぶった幸運」だったんでしょう。