W・ジェイムズのポジティヴ・シンキング批判

(中略)彼(熊田注―ホイットマン)の楽観主義はあまりにも気ままであり、反抗的である。彼の福音にはむやみに強がっているようなところがあり、どこか気どったゆがみがあって、これが、楽観主義への素質を十分もっていて、重要な点においてホイットマン預言者の正統に属することを、大体において認めようとしている多くの読者に対してすら、その影響力を減じているのである(W・ジェィムズ『宗教的経験の諸相(上)』岩波文庫、1969年(原著1901-1902年)、p135)。


*「悪の不在を誇張する」ポジティヴ・シンキングに対する、手厳しい批判です。この批判は、生長の家の開祖・谷口雅春に対しても、そのままあてはまりそうです。しかし、こなれていない訳文ですね。