天理教教祖のB級グルメ

 教祖(おやさま)は、高齢になられてから、時々、生の薩摩芋を、ワサビ下ろしですったものを召し上がった。
 又、味醂も、小さい杯で、時々召し上がった。殊に、前栽の松本のものがお気に入りで、瓢箪を持って買いに行っては、差し上げた、という。
 又、芋御飯、豆御飯、干瓢御飯、松茸御飯、南瓜御飯というような、色御飯がお好きであった。そういう御飯を召し上がっておられるところへ、人々が来合わすと、よくそれでお握りのようなものを拵えて、下された。
 又、柿の葉ずしがお好きでった。これは、柿の新芽が伸びて香りの高くなった頃、その葉で包んで作ったすしである(『稿本天理教教祖伝逸話篇』天理教道友社、1976年、pp.315-316)。


中山みきは、いまでいう「B級グルメ」だったようです。宗教家と好物の関係は、案外面白いテーマかもしれません。