放射能とポジティヴ思考 

 ポジティヴ思考に重なって思い浮かぶには、「ミスター100ミリシーベルト」こと山下俊一教授である。ドイツZDFテレビ『フロンタール21』で山下教授が「ニコニコ笑っていれば放射能の被害は受けません。クヨクヨしていれば受けます」「毎時100マイクロシーベルト以下なら、いずれにしても健康に害はありません」と講演で述べる様子が放送された。その功績によってか、山下教授は福島県医大の副学長に就任した。原発事故に苦しみ、多くの被害者が仮設住宅や借り上げ住宅で日々を送る福島は、今やポジティヴ思考の草刈り場になっている(野田正彰『うつに非ずーうつ病治療の真実と精神医療の罪ー』講談社、2013年、p172)。


*これはひどすぎる。山下教授は、曲学阿世と言われても仕方ないでしょう。