2016-09-14から1日間の記事一覧

「母もの」としてのカミュの『よそもの』

『異邦人』の自序でカミュは次のように書いています。 母親の葬儀で涙を流さない人間は、すべてこの社会で死刑を宣告されるおそれがある、という意味は、お芝居をしないと、彼が暮らす社会では、異邦人として扱われるよりほかはないということである。ムルソ…